＊ EPDM系統のOリング材質＞概要 ＊

• 水道などの水周り、自動車のブレーキ油やクーラント液などに多用されている汎用材質です。
• 耐薬品性や耐候性、耐寒性（低温特性）などに優れている材質です。
• 耐油性（鉱物油や燃料油に対する耐性）などは劣っています。

＊ CR系統のOリング材質＞概要 ＊

• 合成ゴムの中でも非常に古くから使用されている汎用材質です。
• 耐油性（鉱物油に対する耐性）や耐候性を有しています。
• 天然ゴム（NR）に代わって広まりましたが、現在はニトリルゴム（NBR）の方が多用されています。

＊ U系統のOリング材質＞概要 ＊

• 高圧力用途で多用されている汎用材質です。
• 耐油性（鉱物油に対する耐性）を有し、秀でた機械的性質から、耐圧性に極めて優れています。
• 極端に加水分解し易い（耐水性に劣る）性質から、耐候性や耐薬品性は劣っています。

＊ HNBR系統のOリング材質＞概要 ＊

• 高圧力用途で多用されているほか、HFC（代替フロン）用で重用されている汎用材質です。
• 耐油性（鉱物油や燃料油に対する耐性）を有し、機械的性質や耐圧性に優れています。
• 耐熱性や耐油性の観点から、フッ素ゴム（FKM）材質の下位互換で選択されることがあります。

＊ FFKM系統のOリング材質＞概要 ＊

• 高機能ゴム材質の代名詞的な存在で、半導体などの産業で発展し、近年は幅広い産業で流通しています。
• 極めて優秀な耐薬品性や耐熱性、更には耐プラズマ性などをも有し、ゴム材質として最高峰の性能を数多く兼ね備えます。
• 耐寒性には劣るほか、原料ゴムの重合が非常に難しいことから、ゴム材質としては高価です。

＊ FFKO系統のOリング材質＞概要 ＊

• サイフェル（SIFEL）の材料名称で知られている高機能ゴム材質です。
• 耐溶剤や耐アミンといった優秀な耐薬品性と、氷点下50℃を下回る低温環境下でもゴム弾性を失うことのない耐寒性とを兼ね備えています。
• 機械的性質やガスバリア性は劣っています。

＊ FEPM系統のOリング材質＞概要 ＊

• アフラス（AFLAS）の材料名称で広く知られている高機能ゴム材質です。
• 強酸や強アルカリ、蒸気などに強い耐性を示すほか、低着香性や耐放射線性なども備えています。
• 耐アミン系溶剤性ではFFKM材質を凌ぎますが、耐極性溶剤性や耐エーテル系溶剤性は劣ります。

＊ 3元系FKM系統のOリング材質＞概要 ＊

• 汎用の2元系FKMと比較して、化学的にも物理的にも優れている高機能ゴム材質です。
• 強酸や蒸気などにも耐性を有すほか、耐寒性や導電性を付与したタイプも擁しています。
• 強アルカリほか、極性溶剤やエーテル系溶剤、アミン系溶剤などに対する耐性は劣っています。

＊ FFKM-E系統のOリング材質＞概要 ＊

• バイトンETP（Extreme）の材料名称で知られている高機能ゴム材質です。
• 強酸や強アルカリ、極性溶剤などに強い耐性を示します。
• パーフロ（FFKM）材質の下位互換として選択されることが多い材質です。

＊ FVMQ系統のOリング材質＞概要 ＊

• 寒冷地で多用されている高機能ゴム材質です。
• 極めて優れた耐寒性を有し、耐油性(全般)や耐アルコール性なども兼ね備えています。
• 極性溶剤やエーテル系・アミン系の溶剤に対する耐性や、機械的性質、耐圧性は劣っています。

＊ フロロアップ系統のOリング材質＞概要 ＊

• 粘着性をはじめとするゴム材質の特性を制御し、潤滑性などを向上させた非粘着ゴム材質です。
• フッ素ゴム（FKM）やパーフロ（FFKM）に由来する耐熱性や耐薬品性を保有しています。
• フッ素樹脂コート（PTFE／テフロンによる表面被膜）と異なり、長期間に亘って効果が持続します。