Oリングの材質は、使用環境(温度・圧力・接触対象など)に適応できるものを慎重に選定する必要があります。Oリングの特性や物性は、その殆どが材質によって決定します。しかし全ての環境に対応できる材質は存在せず、また全ての性能が価格と比例している訳ではありませんので、材質選定は使用環境の諸条件を柱として行って下さい。 |
Oリングのサイズは、使用方法(運動・固定・溝設計など)を勘案し、寸法規格の中から選定するのが一般的です。多くの場合、サイズ表記は寸法規格と呼び番号、若しくは線径(Oリング断面の太さ)と内径の組み合わせによって構成されます。早見表を使って線径から寸法規格を絞り込み、内径から呼び番号を検索するのが合理的です。 |
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Oリング (特別グレードの詳細)
フロロパワー(Fluoro-Power)®シリーズ−パーフロ材質/高機能フッ素ゴム材質
パーフロOリングが流通するようになってから長い年月が経過し、性能と価格の両面で目覚しい進歩が遂げられています。以前は特定の産業でしか使用されなかったパーフロも、より高い性能の品が開発される一方で既存品の低価格化が進んだこともあり、多くの産業で使用されるようになりました。パーフロの他、様々な使用環境に対応することが出来る特殊フッ素ゴムを集めた高機能材質の各種「フロロパワーシリーズ」は、性能・種類・価格の全面で幅広い産業を支えます。
フロロアップ(Fluoro-Up)®シリーズ−低粘着・低固着・低摩擦・低アウトガス
ゴム材質のもつ粘着性は、Oリングやゴム加工品を使用する上で悪影響を及ぼすことの多い特性です。「フロロアップシリーズ」は、そういったゴムの粘着要素を解消した特殊材質で、4種類のラインナップが低粘着性・低固着性・低摩擦・低アウトガス性・耐高真空性という性質を複合的に発揮いたします。コーティング処理とは全く違う新材質は、様々な分野で高い評価を頂いております。
送り焼き (送り加硫) は、古くから用いられている大口径Oリングの製造方法ですが、今にあっても品質や価格の面で理に適った製法です。小ロット生産でも金型費用が発生しないだけでなく、高価な材質を用いたOリングの製造でも成形不良リスクを分散することで価格を抑えることが出来るなど、送り焼きには特有の利点が数多く存在します。
Oリング補助部材
バックアップリングは、Oリングがシール対象の圧力に耐え切れず、溝の隙間からはみ出してしまう現象を防止する為の補助部材です。標準材料は4フッ化エチレン樹脂で、代表的な形状はT1 (スパイラル)、T2 (バイアスカット)、T3 (エンドレス)の3種類です。装着性や強度を勘案し、Oリングのサイズに合ったバックアップリングを選択して下さい。
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