原料ゴム(ポリマー)としてのフッ素ゴム(FKM)の解説です。有機フッ素化合物を中心とした重合物で、他の合成ゴムと比較してフッ素結合が多いことから耐熱性や耐薬品性、耐油性などに優れた性能を示します。かつては生産が難しかったこともあって高価な原料ゴムでしたが、現在では需要の拡大に伴う技術進歩によって価格が低減し、自動車産業や航空宇宙、化学ほか幅広い分野でOリング材質などとして使用されています。尚、フッ素ゴムとは、フッ素原子を含むゴムの総称です。従ってFFKM(パーフルオロエラストマー)やFEPM(テトラフルオロエチレンプロピレン系フッ素ゴム/アフラス)などもフッ素ゴムに含まれますが、一般にはFKM(特に2元系FKM)のことを指します。また、FKMとFPMは同義ですが、FKMがASTM(American Society for Testing and Materials/アメリカ合衆国の材料試験協会)に則った略称であるのに対し、FPMはISO(International Organization for Standardization/国際標準化機構)、若しくはDIN(Deutsche Industrie Normen/ドイツ工業規格)に拠ったものです。
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正式名称 | ビニリデンフルオライド系フッ素ゴム |
化学構造 | フッ化ビニリデン6フッ化プロピレン共重合体【2元系FKM】 |
フッ化ビニリデン6フッ化プロピレン4フッ化エチレン共重合体【3元系FKM】 | |
ポリマー比重 | 1.80〜1.82 |
代表的特長 | 耐熱性、耐薬品性、耐油性 |
主なOリング材質 |
FKM-70(4D) FKM-90 フロロパワー3F フロロパワー3FW フロロパワー3FH フロロパワー3F90 フロロパワーDL フロロパワーDD フロロアップシリーズ FKM-D-90 ほか |