Oリング の保管方法

Oリングの保管方法についてまとめた技術資料です。出荷された状態のままで適正な保管がなされた未使用のOリングは、長期に亘ってシール機能を損なうことなく保存することが可能です。しかしながら、Oリングの物的流通では中間業者による輸送や保管、流通加工といった過程が存在する為、一概に保管期限を設定することは困難です。Oリングは、保管方法が以下に掲げる内容に則していても、不必要な長期保存を避けて早めに使用することを推奨いたします。

 

  • 使用直前まで標準包装状態を維持し、異物(ごみや埃、油など)が付着したり傷がついたりしない環境で保管して下さい。
  • 開封後に再度保管する際は、可能な限り標準包装状態と同じように密封して下さい。
  • 直射日光や蛍光灯などの光源を避け、高温にならない湿度の低い場所に保管して下さい。耐候性に劣るOリング材質では、紫外線や熱、湿気によって劣化や寸法変化が発生することがあります。<耐候性が劣るOリングの保管
  • 放射線やオゾンの発生する場所や物(コピー機や電動機など)の近くでは保管しないで下さい。
  • フックなどに掛けたり、紐に通してぶら下げたりといった状態で保管しないで下さい。Oリングが変形する原因になります。
  • 保管中にOリングが変色したり、Oリングの表面に白い粉や液体が発生したりする場合がありますが、機能上の問題はありません。
  • 桜シール社より出荷される全ての製品には、最小包装単位毎に製品ラベルが添付されております。そこに記載されている情報は、原材料から生産ライン、入出庫、出荷に至るまでの様々な情報を追跡する為の重要記録となります。トレーサビリティー確保の為、大切に保管して下さい。