Oリングの使用方法 (用途/溝の形状別)

Oリングの使用方法についてまとめた技術資料です。用途に応じた溝の形状を構造(運動用、円筒面固定用、平面固定用、真空フランジ用、三角溝用)及び断面の種類(角溝、アリ溝、L型溝)から分類し、それぞれに於ける注意点などを図解入りで解説いたします。Oリングの選定や使用、設計などの参考にお役立て下さい。

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[運動用 (円筒溝)]

Oリングを運動用で使用する場合は、つぶし代を小さめに設定(シール性には配慮のこと)することで装着性が向上し、摺動抵抗も小さく抑えることが出来ます。ピストンシール(ロッド側にOリングを装着)ではシール性を考慮してOリングを2個使用し、ロッドシール(シリンダ側にOリングを装着)ではOリングとダストシールを1個ずつで併用します。


ピストンシール ロッドシール
Oリングの使用方法-運動用.jpg

 

[円筒面固定用 (円筒溝)]

Oリングを円筒面固定用で使用する場合は、運動用と同様につぶし代を小さめに設定することで装着性が向上し、Oリング取付の際の噛み込みなどを予防する効果があります。尚、弛みによる噛み込みの防止には、溝寸法に対して1サイズ小さな内径のOリングを使用する方法もありますが、内径が150mm以上ある場合に限ります。


弛みによる噛み込み

弛みによる噛み込み図.jpg

 

[平面固定用 (平面溝)]

Oリングを平面固定用で使用する場合は、加わる圧力の方向によってOリングを設置する位置が異なります。内圧用では外径(φD)が溝の外壁に密着するように設置し、外圧用ではOリングの内径(φd)が溝の内壁に密着するように設置します。

つぶし代については、平面溝は装着性が高いことからゴム反力への配慮は必要ありません。運動用よりも若干大きめに設定して下さい。

線径が3o以下で内径が150o以上のOリングは、溝から飛び出して締め付け時に一部が切り取られてしまう場合があります。従って、可能な限り線径の太いOリングの使用を推奨いたします。

内径が30o以下のOリングでは、装着上の不具合を生じることがあります。防止策として、内圧用ではOリング外径(φD)を0.2〜0.3o程度大きく、外圧用ではOリング内径(φd)を0.2~0.3o程度小さく設定することで、装着性を向上することが可能です。

 

内圧用 外圧用
Oリングの使用方法-平面溝-内圧用.jpg Oリングの使用方法-平面溝-外圧用.jpg

 

[真空フランジ用]

Oリングを真空用の機器で使用する場合は、溝部の表面仕上げについて十分に注意して下さい。


[三角溝用]

Oリングを三角溝で使用する場合、Oリングは三方向からつぶされることから圧縮永久歪みが大きくなってしまいます。G寸法は、Oリング線径の1.3〜1.4倍に設定して下さい。


内圧用 外圧用
Oリングの使用方法-三角溝-内圧用.jpg
Oリングの使用方法-三角溝-外圧用.jpg
W:Oリング線径

[角溝]

角溝は、最も標準的に使用されています。装着性とシール性の両面で推奨いたします。

 

[アリ溝]

アリ溝は、Oリングが溝から脱落するのを防止する目的で使用されています。装着時のOリング損傷や圧縮割れなどに注意する必要があります。


アリ溝

Oリングの使用方法-アリ溝.jpg


[L型溝]

L型溝は、圧力が加わる側に壁が設置されていない為、圧力の変動によってOリングが摩耗したり脱落したりする危険があり、推奨いたしません。尚、設計上やむを得ず設定する場合は、圧力方向に注意して下さい。


L型溝
Oリング-L型溝.jpg

 

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